B o o k


小説とエッセイが多いです
本は、読む時は物凄い
勢いで読むのですが、
全く読まない時期も
あります
でもぼちぼち感想を増やして
行こうと思っておりますので
どうぞ見守ってやって下さい。


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読んだ本・マンガの感想を書き連ねていきます。
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58 REDRAIN

解説 SF小説。時代は今から約40年後の未来。 地球は汚染されていた。環境ホルモン、紫外線、酸性雨、そして”D物質”によって。 ”D物質”とは、2015年に、地球に接近してきた小惑星を破壊したときにできた隕石の中にあった物質で、それは固体ではなく”湯気”のようなもので大気中に拡散していった。この物質に侵された者は「D」と呼ばれ、第一段階では犬歯が以上に伸びやがて最終段階に至ると異常な身体能力を発揮し、体からは紫外線とD物質を放出し、さらにはその発達した犬歯を人の喉元につきたて血液をすするのである。「D」とは、さながら伝説のドラキュラのように血を吸うため頭文字をとってつけられたものである。。 無論、このような危険な者達を政府が放っておくわけがなく、「Dプロジェクト」と、いう機構を警察の中に取り組んだのである。 Dプロジェクトは「D」の捕獲、保護をする組織であり、主人公のシキ・キミハラはこの機構の一員である。 彼女はある日一人の女性の「D」を撃ち殺すのだが・・・。 序盤、平気で「D」を撃ち殺しDプロジェクトに何も疑問を抱いてなかったシキが、やがてプロジェクトの真の姿知り、そして恋心を抱いた男性をみずからの牙で殺めてしまったという心の傷を、そして「D」の持つ人類の可能性に託していく姿を、現実味のある世界観で映していくのである。 小説の内容もさることながら、この作品は現在人類が内包している危険を”rad rain”という人口に着色された雨によって抽象的にかきたている。 1950年代におけるDDTに始まる化学物質の歴史、ダイオキシン、フロンガス、内分泌撹乱物質。そしてそれらに伴う奇形児の出産、酸性雨、地球の温暖化、太陽から降り注ぐ紫外線による染色体異常、生殖能力の異常、身体の早熟化とそれに追いつかない精神の発達。どのひとつをとってもこのまま放っておけば人類は深刻な事態に陥るだろう。物語では”ある程度は”対応したようではあるが現実世界においてはそううまく行かないかもしれない。 ただ小説として読んでもらっても十分楽しめるが、こういったことを考えながら読んでみるともう一つ踏み込んで楽しめるかも知れない。
ジャンル小説


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まだ試験運用ですよ
皆様もお気軽に書きこんで下さいね〜
K-REVIEW